諏訪大社下社秋宮の「根入りの杉」(長野県諏訪市)

Pocket

reseize宝殿からの眺め

全国に約2万5000社あるという、諏訪神社の総本社である諏訪大社。創建は古く、正確には分かっておりませんが、日本最古の神社の1つといわれています。

その歴史からか、立地も構えも独特。諏訪湖を挟む形で上社(かみしゃ)である本宮(ほんみや)と前宮(まえみや)なる2宮が位置し、その対という感じで、同じく下社(しもしゃ)である秋宮(あきみや)、春宮(はるみや)が位置しています。

reseizeマップ
出典:諏訪大社公式ホームページ

さて、本題である巨樹はというと、マップ上部の右側、下社秋宮の境内にあります。

reseize下諏訪駅引き

アクセスはJR中央本線「下諏訪駅」より徒歩10分ほど。追って紹介しますが、諏訪大社は日本三大奇祭の1つである「御柱祭」が行われることでも有名。そのため駅前には祭で使用されたのでしょう、大きな対の柱が立っています。

reseize参道チック

reseize秋宮引き

道中の歩道は整備され、正式ではないのでしょうが、まるで参道のよう。神社に着くと、大型バスが駐車していて、多くの観光客で賑わっていました。

reseizeしめ縄

ただ、神社も巨樹も拍子抜けするほど質素。

まず神社ですが、広さも写真に写っているのが全てで、5~10分もあれば全てをまわれる印象。一点特徴を挙げるとすれば、大きく太いしめ縄の存在感は見事でした。

reseizeスギ引き

reseizeスギ外観

さて巨樹はというと、鳥居を抜け石段を上った先に立っています。樹高約35m、幹周り約5m、推定樹齢600~700年というサイズで、特に指定は受けていません。

それほどのサイズではないのに、なぜこのスギが有名かというと、ある逸話があるからです。それは、このスギは真夜中になると“寝る”そうで、そのいびき声が聞こえるんだとか。そのため“寝入り杉”ともいわれています。もう1つ、このようなエピソードから生まれたのか、樹の枝を煎じて子どもに飲ませると、夜泣きが止むとも伝えられています。

さて、巨樹の話題はこのあたりまで、御柱祭について紹介します。

reseize御柱

【御柱祭とは】
正式名称は「式年造営御柱大祭」。寅(とら)と申(さる)の年に行われる式年祭です。つまり6年(7年?)に一度開催されています。

祭の内容は、山から切り出してきたモミの大木を、それぞれの宮に4本ずつ合計16本奉納し、境内の四隅に建てるというも。実際、その柱が立っていました。

御柱祭が有名なのは、その激しさから。切り出した巨樹を坂から落とすそうですが、その際に氏子の人たちが木に飛び乗り、その過程で毎回多くの死傷者が出ています。ちなみに次回は2016年の申年に開催予定。

市きってのイベントということで、ガイドブックも発売されています。

さて、今回は巨樹紹介というよりも、下諏訪探訪的なレポートで(笑)。

下社秋宮から同じ下社春宮までは約1.2キロメートル、歩いていけます。そこで実際に足を運んでみると、その道中の風情のあること。いわゆる温泉街で、あちらこちらで温泉が湧き出ており、その湯気が情緒を演出しています。温泉宿もちらほら。辺りを総称して「中山道 下諏訪宿」というそうです。

reseize温泉街

reseize温泉宿

reseize温泉

下社春宮は秋宮より高い位置にあり、諏訪湖を眺めることもできます。

reseize諏訪湖を眺める

さらに春宮のそばには、万治の石仏(まんじのせきぶつ)と呼ばれる名所が。

この石仏、もともとは春宮の鳥居の材料に使用される予定だったそうです。ところが石工がノミを入れると、なんと石から血が流れ出てきたんだとか。そのため石仏となり祀られたという伝説が残っています。

また、芸術家岡本太郎が絶賛したことでも有名。ちなみにノミの跡が残っていると案内板に書いてあったのですが、どれだか分からず……。

reseize万治の石仏1

reseize万治の石仏2

reseizeノミの跡

正直、巨樹も神社もそれほどのインパクトはありませんでした。しかし温泉街も含めた街全体の雰囲気は、昔懐かしいと紹介したら失礼かもしれませんが、いわゆる古き良き日本の雰囲気が好きなタイプにはグッとくる感じ。ちなみに僕はその手のタイプです(笑)。次回は温泉宿にゆっくりと宿泊し、夜中に神社に出かけ、寝入ったスギのいびきを実際に聞いてみたいと思いました。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です