史跡との景観が見事な旧岩崎邸庭園に立つ巨樹

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台東区にある旧岩崎邸庭園(きゅういわさきていていえん)の、ヒマラヤスギやイチョウといった樹々をご紹介します。

庭園へのアクセスは、東京メトロ千代田線・湯島駅がもっとも近く、C13口から徒歩3分です。その他、東京メトロ銀座線・上野広小路駅G15口、都営地下鉄大江戸線・上野御徒町E09口、また、JR山手線の御徒町や上野駅からも徒歩10~15分で、上野方面からのアクセスの際には、上野公園の不忍池そばを通ります。ちょうどハス(蓮)が元気に育っている時期で、ハスの葉が池を覆い尽くすその様は圧巻でした。

不忍池蓮の様子

三菱グループの創設者である岩崎家の本邸として、三代目社長である岩崎久彌(いわさきひさや)が明治29年(1896年)に建設しました。ゲストハウスとしての洋館、母屋としての和館、娯楽施設としての撞球室(ビリヤード場)、そして、池を埋め立てて造られたという芝庭から構成されています。洋館とビリヤード場は地下で、洋館と和館は地上で繋がっています。

洋館外観

和館外観

ビリヤード場

以前は大名屋敷であり、その面影が確認できる景石や石灯籠、石碑などが置かれていて、近代の和洋折衷庭園の走りといわれています。ちなみに、以前ご紹介しました六義園は岩崎家の別邸です。

かつては東京ドームほどの広さがあり、発電設備も備えていたそうですが、現在はおよそ3分の1の規模に。東京都の都立公園として管理されています。

長い砂利道を進み入園口に立つと、サービスセンターの裏ら手に大きなイチョウが立っていることに気づきます。

入園口まで続く砂利坂

入園建物裏に立つイチョウ

イチョウ根本の様子

乳の様子

現在の建物が建設される前から立つということで、推定樹齢は400年、幹周り約7.4m、樹高約30m。根元からすぐのところで幹が大きく2つに分かれていますが、その太さは圧巻です。乳と呼ばれる気根の姿も見えます。樹勢は良好で、洋館側に伸びた枝葉と建物の対比は趣がありました。

洋館とヒマラヤスギのコラボ

ヒマラヤスギ全景

ビリヤード場側から見たヒマラヤスギ

入園口から洋館を正面に見て、左側にあるビリヤード場に向かうところに園内で一番大きなヒマラヤスギがあります。ヒマラヤスギは明治初期に日本に入ってきたといわれていますから、この樹もその頃の1本だといわれています。

芝庭の様子

芝庭側からの様子

景石、石灯籠

ビリヤード場前から広がる、庭、小径の様子

小径のカエデから洋館を眺める

小径の様子

ビリヤード場の前には見事な芝庭が広がっていて、まるで、「日立の樹」があるハワイのモアナルア・ガーデンパークのようです。ヒマラヤスギ、サクラ、イチョウ、カエデといった樹々が立つ小径があり、先に紹介した大名庭園の名残も、ここに置かれています。

芝庭や小径を散策するのはもちろん、洋館、和館には上がることができ、豪華な造りや内装を見ることができます(撮影は不可です)。また、和館にはお茶とお茶菓子が楽しめるスペースもあります。

多くの人で賑わう上野からほど近いですが、まさに“都会の喧騒を離れて”という言葉がピッタリの空間だと思いました。

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