世界一の登山者数を誇る高尾山に多く立つ「もみの木」

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みなさん、こんにちは。今回は、12月のアバターアイテムに加わった「もみの木の森」にちなみ、東京都八王子の高尾山に多く立つ、モミ(樅)をご紹介します。

高尾山の標高は599mと決して高くありませんが、冷温帯と温暖帯の境界地に位置しています。そのため、山の北側では落葉広葉樹(ブナ類)が、南側では常緑広葉樹(カシ類)が、さらに中間温帯林に育つモミなどの針葉樹林が育つ独特の生態系が存在。動植物の宝庫になっていて、ムササビ、コウモリ、フクロウが棲息しています。

山の紅葉2

紅葉の様子

入山口である京王線・高尾山口駅までは、東京都内(新宿駅)から電車でわずか50分ほど。その立地の良さから、以前から観光スポットとして人気があります。ガイドブック『ミシュランガイド』で3つ星スポットとして紹介されてからは、さらにその数は増え、今では年間約250万人(登山者数としては世界一です)の方が訪れています。

豊かな自然が残る理由は、古の頃より殺生を厳しく戒めてきた、高尾山薬王院有喜寺(たかおさんやくおういんゆうきじ)を中心とする、山岳信仰地であった歩みのおかげです。
1967年には「明治の森高尾国定公園」に指定、森林と山は保護され続け、現在に至っています。

モミは材が白く柔らかい特徴を持ち、棺や塔婆の材料として重宝されてきました。薬王院では山にあるモミを製材し、参拝者の祈願札の材料としていたそうですから、いかにモミが豊富にあったかが想像できます(現在では行っていません)。

国定公園ですので、高尾山からの動植物の採取は遠慮しましょう。また、高尾山はゴミ持ち帰り運動の発祥地としても知られ、今から35年も前から、山中にはゴミ箱を置いていません。登山する際は、これらのルールを守りましょう。

さて、今回は沢沿いが特徴的な、6号路と呼ばれる登山道で山頂を目指します。

6号登山道

沢沿いの道を進むこと約30分。曲がり角に突然、道標のような大きなモミが姿を見せました。そばには休憩用のベンチが用意され、登山者が樹を前にしばし疲れを癒しています。

曲がり角にあるモミ

下から

登山者が休憩している様子

登山開始から約1時間30分、山頂に近づくにつれ、それまでは単独で立っていたモミが、若い樹も含め数多くある風景に変わっていきます。ふと足元に目をやると、道にはモミの落ち葉がたくさん。高尾山のことを「モミの森」と称する人がいることに、共感しました。

モミの森の様子

モミの森2

モミの落ち葉

下山は4号路を選択。山頂から吊り橋付近のあいだに、モミは多くあります。

吊り橋とモミと紅葉

このルートは先ほど紹介した冷温帯にあたるため、今の季節は落葉広葉樹の紅葉が見事。

モミと紅葉

モミと紅葉2

モミとカエデ類(一般的にモミジと呼ばれています)、モミとブナ類(高尾山のブナはイヌブナが主です)のコントラストには、自然と足が止まり、しばし心を奪われました。

高尾山には今回ご紹介したモミ以外にも、スギの巨樹も多くあり、蛸杉(たこすぎ)という有名な樹もあります。また、次回にご紹介したいと思います。

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