鎌倉の山中に佇む建長寺で目にしたビャクシン

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みなさん、こんにちは。今回は、神奈川県鎌倉市にある「建長寺(けんちょうじ)」をご紹介します。

建長寺のビャクシン引き

円覚寺(えんがくじ)、寿福寺(じゅふくじ)、浄智寺(じょうちじ)、浄妙寺(じょうみょうじ)とともに「鎌倉五山」のひとつに数えられる建長寺(入場料200円)は、JR北鎌倉駅から鎌倉駅方面に歩いて15分ほどのところにあります。

同寺に訪れてまず驚くのは、その敷地の広さです。山と谷地を利用してつくられた立地は縦長で、入り口である総門から境内の端にある半僧坊までの距離は約3キロメートル。境内の約半分は山で覆われ、半僧坊から先はハイキングコースとなっています。山を抜ければ、鎌倉市内の瑞泉寺(ずいせんじ)方面や、横浜市の円海山方面まで足を伸ばすことができます。

広い境内は、「建長寺境内」として国の史跡に指定されています。谷地に仏殿や法堂を建てる自然と調和した開山スタイルは、山に囲まれた町、鎌倉にある寺院の特徴です。

開山したのは、南宋(現・中国四川省)より渡来し、当時の日本に禅宗を広めた臨済宗の僧侶・蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)。わが国最初の禅寺(専門道場)です。創建を命じたのは、鎌倉幕府第5代執権北条時頼(ほうじょうときより)。今から約750年前、建長5年(1253年)のことでした。

境内で一際目を引くのが、総門から法堂まで真っ直ぐに伸びた参道の両側に立ち並ぶ「ビャクシン(柏慎)」の巨木。総門から百メートルほどの距離にある、見上げるほど大きな三門をくぐると、その姿が見えてきます。ここ以外にもビャクシンの樹は立っていますが、一般の参拝者が入ることはできない場所のため、見ることはできませんでした。

建長寺のビャクシン根元アップ

ビャクシンの樹は、道隆が植えたと伝えられていますので、樹齢は寺の歴史と同じく750年以上。樹高はそれほど高くはありませんが、長い年月を生きてきた証そのもののような幹の表面と、横に広がる、太く、たくましい枝葉の様子は、なかなかの迫力です。

ビャクシンは、ヒノキ科の針葉樹で、和名を「イブキ」と言います。境内のビャクシンは、神奈川県の「かながわの名木100選」と鎌倉市の天然記念物に指定されており、樹木医による樹の診察と保護が行われています。ビャクシンは、樹齢1,500年を超えるものもあるそうですので、建長寺のビャクシンは、折り返し地点を過ぎたばかりなのかもしれません。

鎌倉ビャクシン

東京に比べると、時間の進み方がゆっくりとしているかのように感じられる鎌倉の地で、ビャクシンは、悠々自適の時を刻んでいるかのように見えました。

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